コープの宅配サービスは、便利さと質の高い商品を提供してくれることが魅力的ですが、やはりデメリットもあります。
この記事では、コープの宅配を利用したときのデメリットを補うための対策を紹介します。
これから生協の宅配を利用しようと考えている方、実際に利用しているもののなんとなく不便に感じている方に参考にしていただければ幸いです。
- コープの宅配を利用したときの対策
- コープの宅配をもっと便利に利用する方法
「コープの宅配」利用時のデメリット9つ
コープの宅配を利用するときに不満に感じる点は主に以下の9つです
- 出資金の支払いが必須
- 注文締切後の変更が難しい
- コープが決めた曜日・時間での配達
- 注文した商品がすぐに届かない
- 配達頻度が少ない
- 注文していない(=配達がない)週も基本料金の支払いは必要
- 商品を手に取って選べない
- 普通のスーパーと比べて商品価格が高め
- 留守置きサービスの保冷ボックスがかさばる
では、順番に対策を紹介していきますね。
出資金の支払が必須
- 配当率がそこそこ良いので、投資先として考えてみる
生協を利用するためには、生協法により出資金の支払いが義務付けられていますが、支払った出資金は退会時に全額戻ってきます。
また、近年では持続可能な投資先としても注目されています。
生協の出資金は、株式会社の資本金に相当する役割があり、配当(利子)を受け取ることができるからです。
その配当率が金融機関に預金するよりも高い利回りなのです。
日本のメガバンクが軒並み0.001%程度の金利(普通預金)であるにも関わらず、2023年度とちぎコープの配当利率は0.3%でした。
注文締切後の変更が難しい
- 特別な事情や緊急の場合は、生協に直接相談することで対応してもらえる可能性もあるので、状況に応じて適切な連絡を取るようにする
ただし、基本的には注文締切後の変更はできません。
コープが決めた曜日・時間での配達
- 不在で受け取れない場合は、留守置きサービスを利用する
- 利用している生協によっては、指定日配達がある場合も
留守置きの方法は、(生協の規定や案内に従った上で)利用者が特定の受け取り場所を指定し、配達員がそこに商品を置いていくという形です。
現在「コープデリ」では、東京都の一部地域で「指定日お届けコープ」という独自のサービスが提供されています。
注文した商品がすぐに届かない
- 計画的に買い物する習慣をつける
賞味期限が早くまとめ買いできないものや、うっかり買い忘れてしまった場合は、生協の店舗や近くのスーパーで購入するなど、あらかじめ商品や用途によって購入場所を使い分けることもおススメです。
頻繁なスーパーへの行き来を減らし、時間と食費を節約することができます。
配達頻度が少ない(週一回)
- 近くのスーパーを利用する
- 他の宅配サービスを併用して利用する
- 週1回以上の配達オプションのある宅配サービスを利用する
近くのスーパーを利用する
まとめ買いできるものは週一回の宅配サービスを利用しつつ、足りなくなってきたら近くのスーパーなどを利用するという方法です。
買うものが決まっているので、短時間で買い物ができ、ストレスもかかりません。
複数の宅配サービスを併用して利用する
たとえば、(関東圏内の場合)コープデリとパルシステムという2つの宅配サービスを同時に利用するといった感じです。
これにより、毎週月曜日はコープデリ、木曜日はパルシステムという週二回の配達を受けることができます。
週一回以上の配達オプションのある宅配サービスを利用する
生協によっては、独自のサービスを併用することで週に数回の配達をしてくれるところもあります。
たとえばコープデリの場合、ウィークリーコープという週一回の通常配達に加えて、デイリーコープという週三回以上の利用で配達可能なサービスも提供されています。
デイリーコープでは、毎日食べるような食材(パン・牛乳・卵など)や弁当、ミールキットなど注文できる商品は限定されています。
お届け商品がなくても基本料金の支払いは必要
- 自動登録機能を利用する
- 長期間注文をする予定がない場合は休会手続きを行う
商品を登録しておくことで自動的に注文が行われる「自動登録機能」を利用することで、お届け商品(注文商品)がないのに基本料金を支払わなければいけない悲しい状況を回避することができます。
「自動登録機能」は、毎週・隔週・月一など商品ごとに配達頻度を変えて登録できます。
また長期間注文をする予定がない場合は、休会手続きを行うことで商品を注文しなくても基本料金は発生しません。
休会手続きをすることで、一時的に利用を休止することができるのです。
実物を手に取って確認できない
- 注文アプリの口コミページやwebカタログの商品詳細ページを見る
- 商品が傷んでいたり、破損していた場合は返品・交換手続きをする
それぞれの生協が用意している注文アプリに口コミなどが掲載されていることがあります。
これをチェックすることで、商品の内容量や味をイメージしやすくなります。
また、万が一商品が傷んでいたり、破損していたりした場合は、返品・交換の手続きを行うことができます。
手続き方法は次のようになります。
【商品が傷んでいたり、破損していたりした場合の返品・交換手続き】
- 生協に電話やメールで連絡する
- 返品・交換の手続きを確認する
- 指定された方法で返品・交換を行う
商品が入っていた袋や伝票を保管しておくと、手続きの際に役立ちます。
ただし、生協によっては返品・交換の手続が異なったり、制限がある場合もあります。
生協のウェブサイトや資料を確認するか、直接問い合わせて詳細を確認してください。
商品が普通のスーパーよりも割高
- 近くのスーパーを併用するなどして、上手にバランスを取るようにする
生協の商品は他のスーパーよりも割高なことがあるかもしれませんが、その分品質や安全性が高いこともあり、総合的に考えるとコスパが良いことが多いです。
とはいえ、全ての商品をコープの宅配で注文してしまうとやはり費用が膨らんでしまい、食費がかさんでしまう家庭もあると思います。
品質を重視する商品は宅配で注文し、他の商品はリーズナブルな価格で手に入れることで、より経済的で満足度の高い宅配サービスを楽しむことができるでしょう。
留守置きサービスの保冷ボックスがかさばる
- 個配(個人宅配)以外の配達方法を検討してみる
コープの宅配では、いくつかの受け取り方法が用意されています。
自宅まで配達してくれる個配(個人宅配)の他にも、近所に住む人たち数人以上で利用できる「グループ配」や、店舗や指定された場所で受け取れる「ステーション利用」という方法もあります。
また、配達可能地域で生協に加入している組合員宅であれば、実家や近所の親戚の家などへ配達場所を変更することも可能です。
これらの方法を選択すれば、指定場所まで自分が取りに行くことになるので、自宅で保冷ボックスを保管しておく必要はなくなります。
【主な受け取り(配達)方法】
- 個配・・・自宅へ配達
- グループ配・・・グループ内で決めた場所へ配達
- ステーション利用・・・店舗や指定された場所で受け取り
- その他・・・実家などへ配達(配達希望場所が配達可能地域+組合員であること)
※名称は生協によって異なる場合があります
まとめ
コープの宅配は便利ですが、デメリットも確かに多くあります。
しかし、そのデメリットをフォローするための方法も用意されています。
誰もが納得するような完璧な対策ではありませんが、「これくらいなら我慢できるかな?」という落としどころが見つかるヒントになれば幸いです。